合格の意思
大学への進学を目指す高校生であれば、誰もが志望校に合格したいと思う。しかし、そのような支合校に合格したいという思いであっても、思いの強さは人によって異なる。そして、その思いが強い人ほど、合格を手にする傾向にある。その思いの強弱には2つの種類があり、その強さは受験勉強のやる気にも影響を与えると、私は考える。
「絶対に合格する。」
このように思う人は、自分が志望する大学には絶対に入学したいと考える人は意志が強い人である。このタイプの人は、合格するためなら、それを実現させるための道のりが大変であろうと努力すること、つまり勉強することは惜しまない。
「できれば合格したい。」
こちらのタイプの人は、可能なことであれば自分が志望する大学に入りたいと考える人である。ただ、この種の人は、もし自分が志望する大学に入れるほどの実力がなければ、進学先が他の大学でも構わないと考える。そのため、我慢をしてまで勉強することはあまりしないのである。
何としてでも自分が行きたい大学に入りたいという思いが強い人ほど、それを実現しようとして受験勉強に励み、その一方で、志望する大学に対して行きたいという思いがそれほど大きくない人は、受験勉強をも大して行わない。
受験の世界では、している勉強量が多く、受験のための対策をしっかりと行っている者が「合格」を手にし、それをしていない者は前者に実力で差をつけられて「不合格」になるのである。そのため、自分の志望校に入りたいという思いが強く、受験勉強をしっかりと行っている「絶対合格」派の人が入試で合格するのである。
逆に、あまり志望校に合格したいという意志が強くないような人は、受験勉強をする目的をも見出すことができなく、実際にそれをやらないことから、学力の面でも志望校に受かるほどの実力が足らずに不合格となってしまうのである。
志望校に入りたいという思うの強さの差が、合格と不合格を分ける違いであるのではないだろうか。
勉強に対する考え
合格力とは、入試で受験先の大学に合格することができるほどの学力を指す。合格力は受験勉強を行うことによって身に付く力である。したがって、勉強を毎日欠かさず行っている者がそれを身に着けることができるのだ。高校生が勉強に一生懸命に励む目的とは、その合格力を身に着けるためであると言っても過言ではない。
しかしながら、勉強とは学校から強制されている過酷な作業であると考える人は少なくない。このような人は、自分は勉強をやりたくないにもかかわらず、周囲がそれを無理やりやらせようとしていると思っているのであろう。
だが、このように勉強を受け身的にとらえることには何のメリットもなく、この考え方は間違えである。勉強をすることとは、、自分がこの先の受験で成功を収めるための実力をつけるために行うことであるのだ。よって、勉強は自分から進んでやるべきことであり、他人からやらせられることではないのである。
「合格」する人は、勉強することを能動的に考える一方で、「不合格」となる人は、勉強することを受け身的に考える。つまり、合格者は勉強をプラス思考に考え、不合格者はマイナス思考に考えるのだ。そして、このような勉強をやることに対する考え方の違いが、合格と不合格を分ける要素であると、私は考える。
自己理解
自分を理解することもまた合格のカギであろう。高校を卒業する年の春に「合格」を手にする人は、自分の学力面での真の実力を把握している。
もし、自分が志望校には合格できるほどの実力が足らないと気づけば、入試までには実力を十分についている状態にするために、勉強して自分の実力を伸ばすことに努める。その結果、そうした人には入試で合格点を取ることができるほどの実力が十分に身に付き、無事に合格するのである。
一方で、「不合格」になる人の多くは、自分の実力をしっかりとは把握していない。実際には自分には志望校の入試で合格点を取ることができるほどの実力がない場合でも、自分には実力がもう既に十分ついていると感じてしまうのだ。つまり、自分の実力を過大に評価してしまう傾向にあるのである。そう考えることによって、このタイプの人は、勉強はこれ以上する必要はないと考え、勉強をせずに時間を過ごしてしまうのである。そして、結局は十分な実力が付かないまま入試当日を迎え、結果は「不合格」となってしまうのだ。
「自分の今の実力では、志望校の入試で合格点を取ることができるのか、できないのか?」
このような疑問を持ち、自分の現状ではたして十分なのかそうではないのかを理解することが大切なのだ。そして、自分の実力を把握して、不足している実力を補うために勉強に励んだものだけが、「志望校への合格」という願いを達成することができるのである。
「合格」と「不合格」の差とは、自分の本当の実力をしっかりと理解しているか、していないかの差なのである。
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