ループイフダンにおいては、ただ売買ストラテジーを選ぶだけで完全に自動でFX取引が行われるようになっているため、従来の自動売買のようにロジックを作り上げるのに必要とされてきたコンピューター・プログラミングの知識、あるいはテクニカル分析に関する詳しい理解についてはほとんど必要ない。そのため、特にFXトレーダーの中でも初心者から中級者に人気のシステムトレードとなっている。
よくある失敗例とは?
ただし、初心者ならではの失敗も多くみられる。その1つが、ループイフダンのストラテジーを放置するという失敗例である。放置してしまうと、たとえ現在は相場の方向性とポジションを取っている売買の方向が一致しているとしても、外国為替相場のトレンドの方向が反対になってしまうと、相場の動きに逆らう形になってしまう。
相場の流れに逆らえば、利益よりも損失の方が多くなってしまう。ループイフダンでは原則的に「損切り」を行うために決壊注文が自動発注されるロジックは存在しない。したがって、含み損が増加していくようになってしまう。
含み損が、自分の許容できる損失の範囲を超えて発生すれば、もはや資金を増やすどころか、もとの元本を大きく吹き飛ばす結果になってしまう。したがって、ループイフダンのストラテジーを放置することなく、常に運用成績を確認したうえで、相場の動きに合わせて必要であれば、ストラテジーを止めて入れ替えるのが必要であろう。
許容できる損失の大きさは個人によって異なり、ストラテジーや戦略を見直す基準も人によってさまざまである。しかし、ループイフダンを放置しては大損する可能性が高まるだけであって、利益が永遠に出る確率はほとんどないに等しい。よって、損益状態を定期的に確認したうえで、相場の値動きに対して柔軟にループイフダンのストラテジーを対応することが、失敗することを避ける手段である。