そんな中の「不合格者」について、今回はテーマとする。彼らが受験で失敗するには何らかの原因があり、その具体的な内容を探ってみよう。
3つの失敗例
1．大学選び
まずは、大学選びで失敗するという例である。受験する大学を選ぶときに、選ぶべき学校とは当然ながら自分の行きたいと考えているところであるのが当り前であろう。しかし、本当に行きたい考えているところを選ばずに、行きたくないところを選んでしまう例もある。
たとえば、自分の行きたい大学が学力上とても入れそうにない場合や、地理的に自分の住んでいるところから遠く、地理的に受験するのが厳しい学校の場合などが例に挙げられる。
こうした場合、受験先を決定しても、本当に合格したいという意思が低くなってしまうことが多い。そして、あまり行きたくないと考えることで、合格できるように励むことを怠ってしまい、結果的に落ちるようになってしまうのである。
2．調査不足
2つ目の原因としては、受験する学校の候補となる大学についてをあまり調査することなく受験校を決定するという例である。日本国内には無数の大学が存在する。しかし、さまざまな学校の学部学科の特徴や入試制度についてを十分に調査することなく、受験期を迎えてしまう人も多い。
ただ、志望校を大学のネームバリューや評判、あるいは自宅に近いといった地理的な要因だけで選んでしまう例が、これにあてはまる。知名度や場所など、極めて抽象的な部分にしか目を向けず、あるいは先入観を持って大学受験についてを考えてしまうことで、調査不足ということになってしまうのだ。
こうした結果についてもまた、自分が本来受けるべき学校を見つけることができずに、真に受験対策に熱心に取り組む動機が見つかることなく受験期を迎え、入試での点数不足によって不合格となってしまうのである。
3．学力不足
最も多くの受験生に当てはまる「不合格」の原因とは、おそらく学力が不足している点が、大学受験における失敗の第1の原因ではないだろうか。たとえ、行きたい大学があり、そこにどんなに入りたいという意思があったとしても、入試で合格点を取れるほどの学力がなければ、不合格という結果に至って入学することは不可能である。
本当に行きたい大学の入試に合格するためには、高校時代に十分な学力が身につくように勉強に励まなければならない。きちんと勉強して、入試で合格点が取れるくらいの実力を獲得することが、すべての受験生に求められる。
しかし、高校生として受験で合格するための勉強に熱心に取り組んでいる人はそれほど多くはない。遊び歩いてしまい、十分な勉強を行わない人も多い。そして、このように大学入試で合格できるように努力せずび高校時代を過ごしてしまうと、実際の受験で得られる結果は「不合格」となる可能性が大きくなってしまうのだ。こうして、大学受験における3つ目の失敗の例は現実となるのではないだろうか。
