続けることが難しい
1回くらい勉強することくらいならば、誰でもできることである。たとえ勉強することに対してアレルギーを持つ人でも、1回くらいはできてしまう。勉強に限らず、スポーツや習い事でも、1回だけやることであれば、全くの凡人であってもできることである。できれば避けたいことでっても、1回くらいだけ行動することはそれだけ簡単なことなのだ。
逆に難しいこととは何か? それは、勉強を毎日続けることである。勉強に身が入らない人は、この勉強を続けることができずに途中で挫折してしまう。勉強に即効性はない。勉強とは、1回くらいの実践では効果はなく、毎日の勉強の積み重ねによって成果が表れるのである。もし1回あるいはほんの数回だけ勉強したくらいで成績が上がるのであれば、誰もが高い学力を持つ状態になっているはずだ。だが、現実はそうではない。1度くらいの勉強ではほとんど効果がなく、やる意味がないのである。
勉強の成果は毎日の積み重ねによって現れる。積み重ねるためには当然ながら、勉強を来る日も来る日も勉強を続けなければならない。その一方で、勉強することを長く続けることができずに途中で挫折してしまい、その結果として受験で失敗してしまう人は多い。勉強を長い期間にわたってやり続けることは決して簡単であるとは言い難い。勉強を長期間やり続けることは体力的にも精神的にも辛いことではあるかもしれない。とはいえ、そんな難しいことではあるが、だからといって毎日続けて勉強をしなければ、目指している志望校の大学に合格するための十分な学力を身に着けることはできない。
勉強は続けるしかない
受験生が選ぶことができる選択肢は2つしか存在しない。
①勉強を怠って楽する一方で、不合格の可能性を高める。
②大変な作業ではあるけれど、今勉強して念願の志望校への「合格」を手にする。
選択肢の1つは、勉強をやらないことだ。避けたい勉強をやらずにいれば、勉強にあてる時間を自分の好きなことに使うことができる。その一方で、勉強をしないことによって、自分が志望する大学の入試で求められる学力を十分に身に着けることができずに受験を迎えることになってしまう。したがって、「不合格」という結果を迎える可能性が高まるのである。
もう1つの選択肢は、勉強を毎日行うことだ。何度も言うが、勉強を毎日行うことは楽ではない。勉強を続けることには根性が必要なほどだ。しかし、高校時代に毎日しっかりと勉強すれば、自分が入りたい大学に合格するために必要な学力を十分に身に着けることができるだろう。そうすれば、志望校への「合格」を手にすることができる確率は100%に限りなく近い数値になるに違いない。
さて、上の2つの選択肢のうち、どちらが「良い」とあなたは思うだろうか。もちろん受験生にとっては、勉強しないで不合格というかわいそうな結果になるよりは、今の時期に勉強して夢を達成することの方が賢明な判断であるだろう。高校時代の最後の願いでもある「大学への『合格』」を手にするために、今の時間を勉強という投資に使うことこそが、受験生としてやるべき行動であろう。
第1志望に合格した人がやってきたこととは、毎日続けてきた勉強の積み重ねである。「合格」とは、それを日々がんばったことへの報酬なのである。逆に「不合格」とは、勉強を日々怠ったことへの代償であるのだ。勉強をやらないということは、次のようなことを言うようなことである。
「勉強はやりません。その代わりに[合格]も要りません。」