大学受験がゴール?

大学に合格することは、大学受験や高校生活の大きな目標である。しかし、「人生のゴール」ではない。したがって、合格することのほかにも、大学への入学後の目標も設定しなければならない。さらに、第1志望の大学に合格する人のほとんどは、入学後の目標を設定している人でもあるのだ。

人生のゴールではない


高校生にとっては自分が入りたい大学に合格することこそが高校時代の最大の目標であるだろう。志望校に合格することは、大学受験をする高校生なら誰もが持つ目標である。逆に、自分が行きたい大学がまったくないという人はおそらくいない。

しかし、大学に合格することが人生のゴールであってはならない。日本の大学の場合、卒業することよりも入ることの方が難しいとされ、大学入試に合格することが最大の関門ではある。だが、それはあくまでも大学に入るための試験に過ぎない。受験して入試で合格することとは、大学で勉強をする権利を得ることである。志望校に合格することは、高校時代の3年間だけの“ゴール”にしか過ぎない。

受験で合格した後は、言うまでもないが大学生活が始まる。つまり、大学入試に合格した後も新たな勉強をする暮らしが始まるのだ。受験そのものが学生時代の終わりではなく、勉強は受験で終わりというわけではない。長い期間で見れば、大学受験はあくまでも高校から大学へ入るまでの通過点でしかないのである。

第1志望の大学に合格する人の多くは、合格することだけでなく、入学後についても想定している。合格後のことまで考えている人が第1志望に合格できる傾向にある理由は、受験生本人の志にあると私は考える。

合格後の生活についても視野に入れている人は、それだけ志望校に入りたい・行きたいという意志が強く、その分だけ努力するエネルギーも大きい。逆に受験のみしか考えていない人にとっては、目標が単に「合格する」ことだけである。受験が最終的なゴールになっている人は、目指すものが限られているため、志望校に入るための努力も前者よりも劣る。結果として、受験がゴールであるととらえる人は、不合格になる傾向が高いのである。

受験しか考えていなかった私


では、第1志望の大学に入ることができなかった私はどうだうであったか。私も例外ではなく、高校時代はあくまで大学に「合格する」ことしか考えていなかった。受験より先の将来、つまり大学への入学後の暮らしについては深く考えることはなかった。ただ、受験そのものしか頭になかったのである。

そもそも大学に行くこととは、「勉強しに行く」ということではなく、難しい入試に合格するために他人を蹴り落とす「レース」のようなものであるという感じにとらえていた。高校時代に勉強することの目的は、そのような競争での勝者になることであると、当時の私は思っていた。したがって、大学入試で合格するというものは、『大学での勉強ができる権利を得るためのものであるというよりは、勝者としての自分のプライドを高めるもの』であると考えていたのだ。

もちろん、このような考えは間違った考えであった。受験で成功することとは、単なる大学に入学する権利を得ることに過ぎないということを、当時の私は受け止めるべきであったのだ。そして、受験についての誤った考えを持っていたことが、「不合格」という残念な結果につながったのであると、私は今考える。


◆まとめ ・受験の趣旨は、大学で勉強をする権利を得ること。
・受験は“ゴール”ではない。通過点である。
・大学への入学後のことを考えている人ほど志望校に合格する傾向。
・「受験」=「ゴール」と考えていた私 → 不合格


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