高校生の人であれば、自分の周りには1人くらい自分よりも大幅に勉強ができる人がいるのではないだろうか。そして、その人はもともと勉強が得意だから、成績もかなり良いのであろう、と思ったことはないだろうか。
しかし、実際には生まれつき勉強ができる人など存在しない。何もせずに勉強ができるようになった人などはいないのである。では、なぜ勉強できる人は勉強ができるようになったのか。それは、そのような人たちは勉強しているからである。勉強したからこそ、学力が身についているのである。
「勉強が得意な人はもとから勉強ができるような頭を持っているのだろう」
このように考えることは単なる妬みであって、幻想でしかない。勉強ができる人は、勉強ができるようになる行動を行っているからであって、頭の構造については勉強ができない人と全く同じである。
逆に勉強ができないからといって、もとから勉強ができない頭になっているわけでもない。勉強ができない人が勉強ができない理由は、単にそうなるように努力していないからである。勉強ができないのは頭がもともと悪いから、と理由付けすることはただの言い訳だ。
もしあなたもこのように、成績が伸びない理由は自分の頭がもとから勉強に不向きな構造になっているからである、と思っているならば、それは幻想であり、また単なる言い訳でしかない。そのようなことを考えている時間があるならば、机に向かって勉強した方が成績が伸びるのではないだろうか。そうすれば少なからず、あなたが自分の第1志望の大学に合格できる可能性も高まることであろう。
第1志望の大学に不合格となった私は、高校時代には同じことを考えていた。
「私が勉強ができないのは、自分の頭がもともと勉強に不向きであるからだろう。」
「勉強ができる人はもとから勉強ができる頭を持っているのだろう。」
このように私は考えていた。しかし、今思えばまったくの愚かな考えであった。自分が勉強ができないことに対して開き直ったただの言い訳でしかなかったと、大学生になった私は今考える。