正しい勉強法…方法とは?

 完全に正解となる唯一の正しい勉強法とは存在しない。とはいえ、好ましい勉強法ならいくつか存在する。そして、まだ自分の勉強法が確立されていない高校生・受験生や、どうように勉強を行ったらよいのかがわからない人には、以下の勉強法を実践することをおすすめする。あくまでも、勉強法の一例ではあるが、勉強のやり方に困っているのならば、以下の方法を行う価値は大いにある。自分のレベルに合った、自分の学力向上のためになるような受験勉強こそが、正しい勉強法である。

まずは教科書を完璧に


 勉強法の第1のステップは、教科書の内容をしっかりと理解することである。学校の授業でベースとなっている教材とは「教科書」であろう。これは、公立高校であろうと私立高校であろうと同じである。教科書に書かれている内容は、学習内容の基本中の基本であり、学校での勉強の始まりは、教科書に書かれていることを理解することであろう。したがって、教科書の中に書いてあることが理解できなければ、実際に問題を解くことはできない。高校生であれば誰もが解くことができる基本問題ですら解けないのだ。当然ながら、基本問題が解けなければ、入試問題も解くことができない。そんな状態では、志望校に合格することなど、ほど遠い夢であろう。よって、勉強するにあたって、まずは教科書の内容を完璧に理解しなければならないのである。


基本問題を解く


 教科書の内容を完璧に理解することができたら、次に移るステップは、基礎力を身につけることである。基礎力をつけるためには、基本問題を解いて「基礎」の練習をしなければならない。基本問題とは、教科書の内容に沿った問題のことを指す(教科書房用問題集の問題など)。基本問題を解いて、もし分からないところがあれば、もう一度教科書をよく読み、教科書の内容を再確認しなければならない。そして、基本問題を解くことができたら、次はそれよりも難易度が高い応用問題に挑戦するステップに入る。
 注意しなければいけない点は、もし基本問題ができない状態のまま応用力を問う問題に移ってはいけないという点である。基礎力が身についていないままでは応用問題が解けるはずがない。したがって、まずは基本問題が解ける状態にならなければならないのだ。そして、基本問題が特に問題なく解けるようになれば、この第2の勉強法の攻略は完了する。


応用問題を解く


 最後のステップは、応用問題に挑戦することである。応用問題とは、大学入試で出題されるレベルの問題のことである。当然ながら、基本問題を解くことができる基礎力があることは必須事項であるが、問題そのものの難易度が上がるため、応用問題を解くことができない受験生は多い。そのため、応用問題に挑戦し始めたばかりの頃は、わからないところや間違えてしまうところがある状態は決して不思議なことではなく、むしろ自然的な状態であろう。もし、そのようなところがあれば、解答解説をよく読みこんで、その問題を理解すればいいのだ。だが、「分からないから」、あるいは「間違ったから」と言って、模範解答ををただ見るだけではいけない。「答えを見る」だけでは「勉強」とは言えなく、ただ解答という文字の羅列を見ただけに過ぎない。やるべきことは、解答を見たうえで、解説を読み、問題の解き方を正しく理解することである。解説を読み込んで、問題の中身を理解することに、勉強することの効果があるのだ。

 わからない問題があれば、解説を理解し、数分後にもう一度解いてみることをすすめる。それで正解すれば、その人のうちか次の日までにもう一度解いて、問題を理解することが望ましい。もし、再び間違ってしまったら、もう一度差\解説を読み、理解すればいい。大切なのは、正解したか間違ったかではなく、問題を正しく理解したかということである。そして、問題を理解することができたならば、それは応用力が1つ身についたということである。

 まずは、教科書の内容を理解し、次に基本問題が解けるようになり、最後に応用問題が解けるようになれば、志望校に合格するための条件は整う。受験勉強とは、この3つのステップを踏み、学力をつけることなのである。こうした受験勉強を繰り返し行うことによって、合格できるほどの学力が身に付き、その結果として「合格」に手が届くのだ。

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