銘柄を決定するときの具体的な失敗例とは、どんな内容なのか。以下は、よくある場面である。投資活動で負けないためには、こうした悪い例を真似しないことが重要となる。
具体的な失敗例
話題株を選ぶ
話題となっている株を選ぶ行為は、悪い例の1つ目である。テレビや新聞、あるいは雑誌などで取り上げられた企業の株を買い上げることについては、特に株価が上がる根拠はない。しっかりとさまざまな会社をスクリーニングしたり分析したうえで決めたのであれば、何の問題もない。しかし、ただ話題となっていたり注目されているという理由で決めるのは、根拠が薄く、勝てる可能性は低い。有名株を選ぶ
悪い例の2つ目は、有名で自分が良く知っている会社の株を狙うことである。ネームバリューや知名度は、株価を押し上げる要因には一切ならない。テクニカルでもファンダメンタルズの面でも、有名さを重視するメリットはまったく存在しない。よって、有名な会社を選ぶことで成功することは難しい。IPOを狙う
IPOとは新規公開株のことを指す。こちらも良くあるやり方ではあるが、IPOだからといって投資の対象にすることについても、根拠は薄いとしかいえない。新規公開とは、今までは非公開だったものが上場されて、自由に売買が可能になるという話に過ぎない。株価が上がる根拠はなく、むしろ下がってしまう理由も存在する場合もある。したがって、この方法もまた、勝てる理由はほとんどない。値ごろ感で選ぶ
株式投資で最も多い事例が、値ごろ感といった気分や勘で取引することである。ただ何となく株価への感覚で選ぶ行動を取る人は実に多い。しかし、値ごろ感にテクニカルやファンダメンタルズの要素はまったくなく、利益が上げる可能性を表す根拠は一切ない。さらに、本当に利益を得られるという考えを持って株価の数値だけで投資を行う場合も多いが、これはランダムで売買することとほとんど同じ状況である。勝てる可能性は低く、その分失敗する可能性が大きい。失敗の原因を消す!!
株式売買における失敗の原因はさまざまであり、考えられる理由は無数にあるが、最も多くの人に当てはまるのは、以上のような4点が挙げられるだろう。株式投資で成功を収めるためには、このような失敗する原因を取り除かなければならない。
利益を上げるという投資の本来の目的を実現するためには、経験を通じていろいろなノウハウを身に着けることで、より効率的に収益を得られるようになる。しかし、失敗する原因を消さなければ、それすらもできない。失敗例とは反対の方法を実践することが、すべての投資家には求められるのである。