動画サイト「YouTube」を見て、楽しいひと時を過ごしている人は意外に多い。たとえば、仕事や学校を終えて帰宅し、夕食を食べた後の夜の過ごし方として、YouTubeを見るのを1日の一課にしているような場合が挙げられるだろう。それほど、YouTubeは娯楽として楽しいものであるかもしれない。
しかし、YouTubeで時間を潰すということは、それ以外のことにかける時間が少なくなるということを意味する。たとえば、日中にやる以外の仕事や勉強、あるいは趣味にかける時間は、YouTubeの動画を見ることに時間を費やせば短くなってしまうだろう。
仕事や勉強、趣味といった活動は、自分の能力を伸ばせる活動でもある。それに時間を費やし、日々熱心に取り組むことによって、自分が打ち込んでいることの能力が向上する。たとえ、短時間やっただけでは能力が伸びないような活動であっても、日々少しずつ取り組んでいけば、少こしずつでもレベルは上がっていく。
ところが、暇つぶしとしてYouTubeを鑑賞することに時間を費やせば、自分がそれによって得られるものは何もない。「楽しい」と感じることかもしれないが、長い目で見れば、動画鑑賞は本当の意味での「楽しい」ものではないだろう。
これから、YouTubeで娯楽のひと時を過ごそうとしているのであれば、それ以外に、自分の能力を伸ばすことができるような活動に時間をかけてみてはいかがだろうか。動画鑑賞をする余裕があるのであれば、その余裕をそのような活動に打ち込んだ方が、自己能力を向上されることだけでなく、真の意味でのやりがいを感じ、達成感も生まれることであろう。
YouTubeは人々の大切な時間を奪うものであるかもしれない。そして、YouTubeを楽しめば楽しむほど、自らの大切な時間が犠牲となり、何の能力を伸ばすこともできずに、暮らしや人生に失敗する原因になってしまう。それが、動画サイトYouTubeの魔力であると、私は感じる。
