梅田、難波、心斎橋、天王寺といった大阪市の中心部だけでなく、府内全体で自転車の交通マナーが悪いことが原因で起こる事故がおおいのが現状となっている。世代についても、若い人から「おじちゃん」、「おばちゃん」まで関係ない。
2015年6月1日から「改正道路交通法」が施行され、自転車を乗りながら3年以内に2回交通違反をした場合には、都道府県公安委員会が主催する講習会を受けることが義務付けられるようになった。
これに伴って、警察による自転車利用者への交通違反取り締まりがより厳しくなることが予想されている。特に、事故件数が多い大阪府の場合は、取締りの強化がされることになるだろう。
大阪府警によると、府内の2014年の自転車事故件数は13,228件(前年比1,343件減)、死亡者数は34人(同10人減)。この数字を見ると、事故の件数、死亡者数はともに減少傾向にある。
しかし、全ての交通事故死者数に占める割合は全国平均の13.1%を大きく上回る23.8%で、大阪府は「全国ワースト1」となっているのが現実だ。
大阪の場合は、自転車保有台数も全国1のため、単純にほかの都道府県と比較するのは難しいかもしれない。だが、こうした実情から、大阪は日本全国と比較しても、自転車の交通事故が多く、社会的な問題となっていることがわかるだろう。
大阪に限ったことではないが、自転車利用者にとっては、交通事故防止のために、交通マナーを守り、違反行為をしないことを意識しながら自転車に乗車することが求められることは間違いない。